代表幹事挨拶
SCCT Japan International Regional Committee(日本心臓CT研究会)について

日本医科大学 放射線医学
教授 林 宏光

Society of Cardiovascular Computed Tomography (SCCT)は2005年に設立された米国を中心とする国際的な心臓血管領域のCTに関する学会です。著名な研究者・臨床医が精力的に参加するSCCTは、心臓血管領域のCTの研究・教育・診療に関する数多くの事業を行っていますが、SCCTには支部である13のInternational Regional Committees (IRC)があります。この中でSCCT Japan IRCは、2006年に設立された最も歴史あるIRCです。
SCCT Japan IRC(日本心臓CT研究会)は、初代代表幹事の栗林幸夫先生により立ち上げられ、本邦における心臓CTの普及も相俟って初の全国規模の研究会となりました。また前代表幹事の望月輝一先生のお力により、心臓CTは形態診断に加え機能診断をも取り込んだ包括的心臓画像診断法として認識されるようになりました。
日本循環器学会 循環器疾患診療実態調査によると、2018年度心臓CTの検査件数はおよそ48万件でこれは冠動脈造影検査に比肩するものであり、また大血管のCT検査も約41万件と、他の検査法を圧倒するものです。
このような状況の中、SCCT Japan IRCは、循環器・放射線診療に携わる医師、放射線技師ならびに関連企業開発者が集い、心臓血管CTに関する知識の向上と普及を図ること目的として、更に進んで行きたいと思います。
本研究会の趣旨をご理解いただき、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

2020年1月
SCCT Japan International Regional Committee(日本心臓CT研究会)
代表幹事 林 宏光